「ぐん」が入ってるだけでその言葉かっこいい。音の響きがかっこいい
言葉の意味はそれほど重要ではない。
言葉に「ぐん」が入ってるだけで音の響き的にかっこいいと感じないだろうか。
音の響きも相まってそれ自体かっこいいと感じないだろうか。
具体例が無いとわかりづらいと思うので例をあげていこう。
『群馬』
ひらがなで「ぐんまけん」と書くと、MOTHER2に出てくるどせいさん感溢れてしまうのであくまで音だけで。
全国魅力度ランキング最下位となったりしてるけど、あくまで音だけで。
シブみのある声で言ってほしい都道府県名ランキングがあれば絶対1位になると思う。
「ぐん!」の勢いの後に「ま」が来る安定感。
シブみのある声で言いたい都道府県名ランキングでも不動の1位になれると思う。
読者の中にもためしに声出してる人いるでしょってエスパーできるレベル。
『群青』
クレヨンでひと際異彩を放つ「群青色」
子ども心に「群青ってなに?」と思いながらも惹かれた色。
そのやや紫みを帯びた深い青色は、原色しか知らないような子どもの自分に世界の深みを教えてくれた。
音が似てるというだけで阪神の「新庄」も好きになるぐらい「群青」という言葉の響きも好きだった。
そんなセンチメンタルでノスタルジックな気分にさせてくれる「群青」はクールなかっこよさがある。
タイトルに「群青」があるだけで惹かれるものがある。
『GUNZE(グンゼ)』
「ぐん」は英語になってもかっこいい。
子どものころは「グンゼ」ってダサく感じていた。
それは下着メーカーというものに対して子ども心の気恥ずかしさなんかがあったのかもしれない。
その上で「ぐん」の力頼りすぎ感というか、もはや「ぐん」つけとけばいいんじゃね?感にダサさを感じていたのかもしれない。
おまけに大阪人なもんだから「え?あぁ、名前?俺グンゼ」っていう「だぜ」感に嫌悪感を抱いていたのかもしれない。
しかし時を経ておとなになった今、一周まわってかっこよさを感じる。
かっこよさの種類で言うとスタイリッシュなかっこよさ。
その堂々さたるやあのダビデ像を彷彿とさせる。
『軍艦巻』
『軍艦』には男のロマンのようなものがあるかもしれないが、あえて『軍艦巻』
「軍艦」の時点で重厚感ハンパないんだけど、シャリにネタ乗せてノリで巻いたものを軍艦に見立てるそのセンス。
なんでも乗せて巻いてベルトコンベアで運んでいくその小さくも雄大な姿。
「ぐんかん」で締まりはいいんだけど、「まき」の「き」の部分が有気音で発せられる感がかっこいい。
おまけに全部音読みすると「ぐんかんかん」になってリズムがすごい。
『軍艦巻感』を全文音読みすると「ぐんかんかんかん」になってリズムがやばい。
どこかの民族音楽感ある。というかFinal Fantasy VIIのコスモキャニオン感ある。
おわりに
中学時代に書いていた自分のブログを発掘した。
読み返していてうわああああってなるものも多かったけど共感するものもあった。
そのうちのひとつがこの記事で、多少はリライトしたものの流れとかは割とそのまま。
割と書いていて楽しかったのでまた見つけたら書こうと思う。
ちなみにリライト箇所としては文体的な部分と、あと『GUNZE(グンゼ)』のくだり。
当時はグンゼdisなのだけど、今は書いたとおり一周まわってかっこよさを感じている。
さぁ共感した読者のあなた、是非【グンゼストア】 へ。(唐突な広告締め)