はいもしもし儚き命です!

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主に感想・考察・レビューを綴る徒然なる雑記

『たまこラブストーリー』の埋もれた名作感が勿体無いのであらゆる層に勧める

 はっきり言ってアニメ映画『たまこラブストーリー』は名作だと思ってます。そんなたまこラブストーリーが2016年9月16日に地上波初放送(TOKYO MX)となったのでこれを機にあらゆる層に勧めてみます。

どういう映画なのかといった情報は公式HP見てくださいってことでぶん投げます。

tamakolovestory.com

news.livedoor.com

 

そもそもなぜ埋もれてしまったのか

 そもそもそもそもを言うと埋もれたと言っていいのか?というところではあります。下記の通り、ランキング上位入りや上映劇場の拡大、新人賞の受賞など高く評価されています。

2014年4月26日に公開。全国24スクリーンという小規模公開ながら、公開初週の土日2日間で動員2万263人、興収3168万8700円となり[13]、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で第11位にランクインするなど好成績をあげる[14]。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第1位を獲得し、10代から30代の観客を中心に高い支持を集めた[15]。その後、上映劇場も拡大され[16]、興行収入は2億円を突破した[17]

同年11月には、第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で新人賞を受賞[11][18] 

たまこまーけっと - Wikipedia

しかしこれは見た人の評価であり、また売上面に関しては"ラブストーリー"というド直球のタイトルが前知識の無い初見(特に若い世代)を取り込んだ結果とも言えます。

という回りくどい言い方が面倒くさいので言うと、前作にあたるTVシリーズ『たまこまーけっと』が埋もれた感を感じる要因であると思うのです。

けいおん!』の山田尚子監督がオリジナルアニメをやるってことで始まる前から期待度が変に高まっていたためか、独特の世界観なためか、飛ぶ鳥を落とす勢いだった京都アニメーション作品の割に売上は伸びなかった・・・作中に登場するデブ鳥のデラちゃんは落ちる一方だったというのに。

その面影あって「あの『たまこまーけっと』の続編が映画化・・・評価とか見る感じ良さそうではあるが・・・」と二の足を踏んでいた人が多くいた気がしてならない。

自分も同じ理由で逡巡していた一人なのでわかります。しかし見終わったあとは、見に行くことを決断した自分を自分で褒めてあげたくなってラーメン全乗せ頼んだぐらい見終わったあとの充足感を感じたわけです。

 

ということであらゆる層に勧める

たまこまーけっと』見てない人、普段アニメ見ない人

TVシリーズを見ていないけど面白かった、普段アニメ見ないけど良かったという感想も多く見かけました。続編と言いつつ単体で楽しめる作りだし、ストーリーとしてもわかりやすいので初見の人が置き去りにされることないのが要因だと思います。

アニメ絵恐怖症とかでもない限り勧められます。

 

たまこまーけっと』見てはいたがあまりハマれなかった人、途中で見るのやめた人

自分がこれでした。色んな人の感想見ていて一番多いのがこのタイプな気がします。自分と同じ考えで勿体無いと感じ筆を執る人が多いのかもしれない。

ということで自信を持って勧めたい。しいて言うなら、ハードル上がった状態で見られるとこんなもんかになるかもしれないので、「~とか何とかブログで書かれてたけど、どこの誰だよあいつ。どうせ持ち上げてるだけだろ?」ぐらいの気持ちで見るといいんじゃないでしょうか。

 

たまこまーけっと』好きだった人

正直ここが一番賛否分かれている気がしてます。『たまこまーけっと』のどういうところが好きだったかによっても変わると思いますが、前述の通りTVシリーズとは別物という感じではあるので。

とは言え主人公のたまこはじめ、友達や家族や商店街の人たちが続編として出てくるのであの世界観が好きな人などは楽しめるはず。というかそんな人であれば本作はもう見ている可能性が高いですが。

 

とにかく青春に触れたい人

青春映画として素晴らしい出来の作品だと思います。タイトルにもあるラブストーリー以外にも青春しまくってます。あと、体育館の床とか部室のアイテムとか、映像も音楽も細部に拘って作られてるので隅々まで味わえると思います。

 

 『玉こんにゃく』を検索しようとして迷い込んだ人

玉こんにゃく美味しいですよね。わらび餅風のとか好きです。餅といえば『たまこラブストーリー』っていうアニメ映画があるんですけど、その主人公のたまこって子が餅屋の娘で餅一筋なんです。

のんびり玉こんにゃく食べながら見る映画としてお勧めです。

 

終わりに

もっともっと評価されていいと思う作品は沢山あり、『たまこラブストーリー』もその一つなわけですが、今回地上波初放送(全国放送ではないのが残念だが)されることで再評価される流れになれば嬉しいなという感じです。

ちなみに本作品のBD(DVD)にはキャストコメンタリーとスタッフコメンタリーの2つが収録されてるんですが、どちらも作品愛を感じる良いコメンタリーで良かったです。また、そのコメンタリーにも出てくるノベライズの出来がまた凄い良いのでハマった人にはぜひオススメです。

コメンタリー版で見て本編見て、ノベライズ読んでまた本編見てって何回見てんだってぐらい見れます。

 

たまこラブストーリー (KAエスマ文庫)

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